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■01/05/23 フォト紀行─西日本編─の感想
フォト紀行─西日本編─の感想


読んでガッカリしました。
写真も、文章も、意味不明なまんがも、ほとんど満足できません。
写真は確かに満載です。満載なだけです。綺麗な写真もありましたが…私はとにかく気に入らない写真でいっぱいでした。
撮影した黒崎さんや文章を書いたくすみさんには失礼かもしれない感想になってしまうのですが…感想だから書きます。
○○の写真がなくて、どうして犬猫の写真が載ってるのか謎。動物は関係ないでしょうに…。可愛いけど、それだったらもう一枚別の写真が見たかった。
他にもズームで撮った絵は美しいかもしれないけれど、それよりも普通のアングルでの建物の写真のほうがいいと思われるものが数点。主題がわからないものが多い。
私は実際に見たことがある場所だから、記憶を辿ってみることが出来て、あの場所の写真か〜意外な角度で撮るのね、とは思えるけれど。
この本で初めて見る場合は謎な写真が多いと思う。
芸術的な写真を求めて本を購入している訳ではなかったので、私が期待していた内容とかなりギャップがありました。綺麗ですけれどね。
中でも私が一番ガッカリしたのは…厳島神社の写真。
よりによって潮が引いている時の写真…。
潮が満ちている時の状態は、想像しろってことですかね。
原作通りの風景を撮れとは言いませんが、本にするならもう少し美しい時間の写真を撮影できなかったんでしょうか…。
取材の日程とか都合があるでしょうけれど、これじゃ、後ろのまんがの中にあった「やっつけ仕事」って案外本当なのでは?と思いたくなりました。
(ちと言い過ぎかも…まぁ正直な感想ですし;;読了してから一晩寝てみたら印象が変わるかもしれないけれど)

文章は、前のガイドブック的なもののほうが好みでした。
今回くすみさんが文章を担当されるというのを聞いてから、期待はしてなかったけれど…予想以上に読むのが疲れました。
「!」と「ハートマーク」が目立って、どうも文章に落ち着きがないように感じました。それで逆に読んでるこっちの気分が盛り下がってしまって…。
…くすみさんが書きたいのが、観光ガイドのつもりなのか、原作にでてきた描写についての感想なのかよくわかんないのですが、とにかく全体的に中途半端な印象を受けました。
読み終わる頃には、ミラージュのガイド本ではなく、くすみさんの旅行記を読んでる気分に(苦笑)どうせなら桑原先生にミラージュ紀行と兼ねて書いて欲しかったです。
まんがは…この本にふさわしい内容かどうかは謎。
ちなみに私はくすみさんのファンではないので、一切不要だと思ってるけれど。
これだけのページ数があるなら、白黒でもいいから説明文とか地図とか載せてあったほうが有意義だと思うんですが…。
まんががあるだけで、ガイドブックなのか写真集なのか正体不明な本になっている気がする…。(余計なお世話?)
干満岩についてはくすみさんのまんがの描写を見る限りでは、まちがった認識をしてたみたいですが…。まんがの描写のように水が溜まってる場所と間違いやすいのですが、看板の後ろの大きな岩の横穴が目的のモノなんです(苦笑)下調べもしてないのかしら…と更にガッカリ。

しかし、この本のコンセプトって何でしょうね。
ガイドブックですか。
写真集ですか。
私は、同人誌を商業的に出版した状態にしか思えませんでしたが…。
西日本編のくせに江ノ島が載ってるのが、最大の謎。
どうせ網羅できないなら、全部終わった後に出せばいいのに…。
ミラージュ関連である限り、ファンとしては買わざるを得ないのですが……、個人的には絶賛できない本ですね。
しかし…本に出ている場所で行った事がないのは「室戸岬・法起寺・高千穂」くらいだったので、かなり網羅してる自分に驚きました;;;剣山とか、熊野とかが載ってなかったのが意外&ガッカリでしたが。

今日はどんなに書いてもガッカリしたことばかり思い出すので、本の内容で誉められるところがろくに見つかりません。自分で偏った感想だと思いつつ、本日の感想はここまでにしておきます。
後日気が向いたら読み直して、本の良いところを探したいと思います。。。

01.5.23UP

追記:
買ってから2週間ほど経って、読み直しをしてみましたら、少し違う感想が持てたので追記します。
良く考えたら西日本のほうが舞台になった場所が多いんですよね。
それをここまでまとめて載せているのは素晴らしいとは思う。
だた本当に残念なのは、地図などがなかった点です。
東日本編はそれこそガイドブックのようにミラージュツアーをするときに持っていけると思うくらいだったのですが、西日本編は残念ながらそういう意味では使えそうにないので。
東日本編と比べると、文章がやわらかくなってるのは書いた人が違うみたいなので仕方ないとして…私はあくまでも東日本編の解説的な方が好みでした。
あと、レイアウトが東と西で変ってしまったことについて、今回のがまったく駄目って言いたい訳ではなくて、2冊並べて比較すると、単純に合わせて欲しかったなぁと。
目次などは西日本編のほうが素敵だと思いますけれど。
コミックスとかで、たまに途中からカバーのデザインが変ってしまっている本があるでしょう。そういう時に、同じデザインで出して欲しかったと思う程度の残念さなんです。
この本が最初だったら持たないで済んだ印象が多いんですよね。
先に東日本編があったからこそ、比較してしまうので。
私が先日ガッカリしたのは、東日本編のようにガイドブックのように使えることを期待していたからだったんです。
原作を読んでいて、ここで何があったのかとか思い出す時に使ったりするには、ミラージュ関連の場所に限定されてますから、普通のガイドブックをみるよりも便利です。
写真はよく見れば趣向が凝らされていると思います。
普通の建物全体とか風景全体とかの写真が並べられているよりも、見ていて飽きそうにないので、これはこれで面白いかなと。

最後に。
友人から私の感想を読んで、本を読むのが恐いと言われましたが…私の感想で内容を推察するのではなく、実際にご自分で見たほうがよろしいかと思われます。
自分でも偏った感想だと思っていますし、受ける印象や感想は人によって違うはずです。
本に載ってる場所に行ったことがない方が本を見れば、別の見方や楽しみ方があるでしょうから。

01.6.10UP


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