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■04/05/10 40巻感想3 | |||
40巻感想3
まだまだ書き足りないので、40巻の感想その3です。 高耶の死を中心に…色々考えました。 高耶は、直江を残して逝くのが辛いとは言っていたけれど、愛する直江の腕の中で、人生終了。魂は直江の肉体へ入れるってことで凡人から考えたら、この上なく幸福なラストなんじゃないかなと。 世の中の何人が、こんな愛する人の腕の中で息を引き取ることができるだろう? ものすごく羨ましいんですが…。 しかも、魂が砕けても、直江の体内だから、破片も全部直江がこぼさずに持っていられる。 高耶には、例えば美弥ちゃんのこととか、まだ倒しきってない信長のこととか、未練はたっぷりあったはずなんだけど…。 それでも、最後の最後に、直江を残して逝くことだけが…ってのが出てたから、やっと直江を最優先することにしたのか…と思ったんだけど、でもちょっと、これじゃ遅いんだよ〜とは思いました。 ずっとずっと、高耶は、直江のことを後回しにしてきていたと思う。 高耶にとって直江は心の拠り所であるかもしれないし、本当に大事なのは直江だけだったかもしれないけれど。 もっと、生きているうちに、直江にしてやるべきことがあったんじゃないか? …とはいえ、本人達が満足してるみたいだから…あれでいいのだと思いたい。 見ているだけの私が、不満だと思ったとすれば、それを自分の教訓として生かせば良いだけなので…。 しかし、あの高耶が息を引き取る場面、私には、直江が殺したようにも見えるんですが(苦笑)最後は高耶さんは酸欠で死んだんじゃ…とか。(→考えすぎ) 実は、景虎は直江に殺されたがっていたんじゃないかな…とか。 殺されるなら、直江に殺されたいんじゃないかなと。 そんな風に思えていたんで。 (それなら、かなり幸福だと思える) あ、でも覇者魔の時にも、直江、死んでいく高耶にキスしてたので、あれはもう、あの頃から先生が好きな設定だったのかしら?? 高耶さんの死は、私にとってはずっと覚悟していたことの一つだったので、悲しいは悲しいのですが、両肩を落とすほどガックリとした訳でもなく、涙があふれて止まらない、ということにもならなかった。 じっくりと読み返してみた、今でも、その感覚は変わらないのです。 もう随分前から、高耶はいつ死んでしまってもおかしくない状態が続いていたけれど、それだけじゃないと思うのです。 思うに、私の中で、あれは肉体の死、という認識でいるからじゃないかな…と。 変な言い方ですが、あの高耶の肉体に未練がない訳じゃないのですが、高耶の魂は直江の中にあったけれど、最後の最後まで、まだ砕けずに残っていたじゃないですか!魂は、まだ生きているんですよね。 これから先の未来、本当に砕ける瞬間が訪れたとしても…物語の終了時点では、その瞬間は訪れなかった。 少なくても、私はその瞬間を見なくて済む。 今となっては、それが心の中で救いになっている気がします。 「─私とずっと一緒に生きていくのですから。」 直江が、高耶に告げたあの言葉以上に、私に希望と喜びを与える言葉はなかった。 二人が、この先離れずに存在する。 それは私が夢見た、確実な永遠を表す言葉でもありました。 昔、私は直江の執着心の行き着く先を知りたいと思っていました。 永遠なんて…高耶じゃないけれど本当に実現できるのかと。 そういう意味で考えると、これ以上ないくらいの確かな答えがそこにはありました。 これ以上に、今回感動した台詞はなかったと思います。 …まだもうちょっと40巻感想は続きます。。 04.5.10UP |
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